薬膳師からのお便り 二十四節気大寒(1月20日)

 皆さんこんにちは パーソナル薬膳トレーナーの緒形なおみです。

 さて1月20日は二十四節気の大寒(だいかん) 

暦便覧には『冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也』とあります

本当にシンプル、読んで字の如く、『大いに寒い、めっちゃ冷えとるで』って事ですね。確かに小寒(1/6)頃からは冷え込んできて寒い、というより”冷たい”と感じる日が多かったように思います。

体の表面の冷えが体の中にまで入ってきてしまったら、生命活動の維持に必要な体温を上げるために膨大なエネルギーを必要とします。

春の芽吹きの時期に向けて蓄えておきたいエネルギー。これをいかに無駄使いせずに大事にするかという最後の局面でこの寒さ(寒邪)にどう立ち向かう?


 そう、体を温めるものを体の中に入れてあげるのが一番♡! 


 最近、外気に触れる回数が多かった日があったんです。暖房が効いている中にいるけど自動ドアが開くたびに冷気が入りゾクッとするみたいな。そうすると、気づいたら脚は浮腫んでいるし足首はいつまでも冷たいし。そんなのが数日続いたある日。タイミングよく予約を入れていたパーソナルトレーニングでストレッチを施してもらいました。

で、それがめちゃくちゃ痛い。完全に滞っている証拠です。寒邪という冬の邪気は凝滞といって凝り滞らせる特徴があり、ハイその通り。しかも痛キモチ良く…ない! 完全に余計なモノがある【実証】とよばれる証拠。ここでいう余計なモノとはむくみ=寒さで滞った血や水ですね。

とりあえず外から強制的に余計なモノを流してもらった。あとは体を中から温めて自力で流れを良くして巡らせて、要るものは留め、要らんものは捨てる。


そこで食べたのが↑の写真の薬膳粥

生薬がたっぷり入った薬膳粥で(こちらを調理していただいたものでした) いりこのお出汁と生薬で『滋味深い』という言葉がぴったり。体を温めて滋養するお粥と一緒に5種類の付け合わせ。お粥に乗せたりそのまま食べたり。体に沁み入る薬膳粥を味わいました。

この薬膳粥、私が作りました!  と言いたいところですが

 【eatrip seed club - time therapy】という漢方の先生と精神科医の先生のトークイベントの際にお店で食べたもの。

この時のテーマは大寒の時期の過ごし方薬膳漢方の養生にまつわる話、お二人の気になる事など。私は首がもげるほどうなずきながら、本当に充実した時間を過ごしてきました。

さらに一緒に出されたお茶が気の巡りを良くする、ぐるぐる茶(ネーミングかわいい♡)というお茶で

 《薬膳粥でしっかり補い、お茶で巡らせる(流す)》という私の大好物の組み合わせ。


『元気であるためにはまず気を補って流す!』という私が常々言っていることと一致していて、自分のやっていることに自信を与えてくれる、そんな薬膳粥とお茶でした。


そんなわけで 大寒の時期には

①体を温めるもの:スパイス類、ねぎ、しょうが、にんにく、ニラなど

②気を補うもの:米類、芋類、かぶ、かぼちゃ、なつめなど

③気の巡りを良くするもの:玉ねぎ、紫蘇、お酒、柑橘の皮、ハーブなど香りの良いもの

などで養生し、できるだけ無駄にエネルギーを消費しないことを心掛けてくださいね

体力だけでなく気持ちの消耗も然り。余計な心配をすることや、無駄にイライラしてしまう事はありますが、


【食べる、休養する、楽しむ】


で、自分を大事にしてくださいね。

春はもうすぐそこまで来ています。

しっかり温存し暖かくなったら大いに伸び伸びしましょ♡




日々のご飯やイベント情報はInstagramのストーリーに投稿していることが多いです♪

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