2024年 お屠蘇は自作で

2024年 辰年 私にとっては年女の一年が始まりました。

今年のお正月は帰省することなく自宅で過ごす予定だったのでお節料理の準備を30日から始めていました。

黒豆・栗きんとん・伊達巻き・お煮しめ・紅白なますに見立てた蕪と柿のサラダ・ローストビーフ・れんこんと生ハムのマリネ・数の子の味付けなど…作るものが決まっていたら台所に立ち続けることは苦じゃないんですよね。とりあえず31日には一通りの目途が立ちホッとしていたところ。


『あ、お屠蘇…』


ハーブの専門家の方や漢方薬局の先生が、屠蘇散づくりの会を開いたりされていることを耳にしていましたし、中身は前に調べていたのでここは自作してみよう!と思い立ち、早速 薬膳チャイづくりの時に使ったスパイスなどを出してみました。


屠蘇散の中身はだいたい、・防風(ぼうふう)・白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)・桂皮(けいひ)・山椒(さんしょう)・陳皮(ちんぴ)などが主となります。


ちょっと馴染みのないものからご紹介。

防風はカラダに入って来ようとする風邪をパッと取り払うようなイメージの解表薬。

白朮は消化器系の気を補う補気薬。桔梗は咳止めや喉のかすれなどにつかわれる生薬(のど飴とかにも使われていますよね)です。

防風や白朮はお薬にもよく使われる生薬ですが、匂いや味にクセがあるもので、お屠蘇独特の薬酒感はこれらから来てるのかなぁとなんとなく感じています(全然キライじゃないけど)


そして桂皮≒シナモン 山椒=さんしょう は言うまでもなくお馴染みのスパイス類ですよね。

陳皮はミカンの皮を干して粉にしたもので七味唐辛子やカレー粉にも入っていて日本人には馴染み深い、香りで気を巡らせてくれる生薬です。

さぁ、陳皮はたくさんある。体を温める系の桂皮と山椒はあるし、ついでに生姜(ショウキョウ)とクローブ(丁香)を入れてみちゃおう。

白朮の代わりの補気は大棗(なつめ)と、消化器系の不調に良いカルダモン(小豆蔲(ショウズク))。

桔梗の変わりはないけど、気にしない(適当)

よし、これをお茶パックに詰めて屠蘇散完成!


分量ですか? これが自分でも驚くほどにいい加減でして、陳皮多め、その他は何となく。

お味ですか? 超テキトーなのに美味しかった。

日本酒にこだわりはないものの、味醂はもちゃんと材料や作り方を見極めて選んだものです♪


【口にするものは 知恵と心を使って選ぶ、作る】


今年もカラダづくりをコツコツと。

薬膳の手帖のブログがみなさんのお役にたてると嬉しいです。 


本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


新年早々に大きな地震が起こり、色々な感情が渦巻いていることと思いますし、気持ちを切り替えることが難しい方も多いと思います。元通りにはならないかもしれませんが、少しでもあたたかく穏やかな日が戻って来ることを祈っています。 なおみ

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